いばら道in中洲(6)
僕の手を強引に自分の胸に押し当て、不気味にヨガる大佐。
その悩ましい表情と言ったら、 見る者すべてを石化する勢いです。
石になって死ぬのはイヤなんで、必死に抵抗するのですが、
手首の血流が停止するほどのパワーで僕の手を離そうとしません。
さすがに、これはエライコッチャ(´Д`lll)とあせっていると、僕の手はゆっくりと大佐の胸元から下の方へと下がってゆくではありませんか!
ルミ大佐「オキャクサン、キョウダケヨ」
大佐は恍惚の表情を浮かべるとさらにすごい力で自らの下腹部へと掴んだ手を誘います。
・・・まさか、まさか!( ;゚д゚)
ルミ大佐「オウ・・グレイト・・」
僕、大佐の秘密の花園に侵入したっぽいです(TдT)
嗚呼・・・まさかこんな夜になろうとは。_| ̄|○
これほど積極的な女性に出会えたというのに、
まったく嬉しくないのはナゼでしょう?
無理矢理に股ぐらに押さえられている僕の手の甲は、 今にも摩擦で引火してしまいそうです。
なんとも言えない、この感触・・・。
ブニョブニョ・・ブニョブニョ・・・
ブニョブニョ!?
ちょっと待とうか。
この感触・・・あきらかにおかしいです。
妙に弾力があるというか、
懐かしい触り心地というか。
あきらかに女性のソレとはまったく違うふくらみがなぜか大佐の股にあるのです。
その瞬間、僕の脳裏には一つの推測が浮かびました。
それは考えただけでも背筋の凍る内容です。
楽しい思い出など吹っ飛ぶくらいに。
恐怖と戦慄が頭をかすめます。
でもまさか・・いや、違うだろ・・・
いくつかの自問自答を繰り返しましたが、らちがあきません。
勇気を振り絞れスウェッツ!!
ボク「あの・・・ルミさん・・・」
大佐「オウ・・・ナンネ?・・オウ・・・」
ボク「・・・あなた、男ですか?」
大佐「オトコチャウヨ、オカマネ!」
一緒じゃボケ!!(TдT)
よくも・・・よくもそんな(大泣)
何が『クラブ・ジャパン』だよ!!
『モロッコ』の間違いじゃないのか!?
一瞬でも『女』と思っていた僕に乾杯(T∀T )
通りで僕の方も反応しないわけです。_| ̄|○
体は偽りに惑わされる事無く、SOSを発していたのかも知れません。
しかしこれはエライ事態です。
女性とオカマが共存する飲み屋など聞いたことありません。
大佐がオカマという事は、
カッパをはじめキャサリンも当然オカマということになります。
という事は、
『A君オカマに恋してる』という図式が成り立ちます。
いくら恋愛に国境が無いと言っても、
性別の壁まで越えていたなんて誰が予想できたでしょう?
こんなケースは自分でも初めてです。
はっきり言って動揺を隠せません。
A君は確かにネジが1本抜けている所はありますが、良識のあるいたって普通の青年です。
こんなマニアックな恋を出来るような人間だったとは・・・。
しかし、何かの間違いかも知れません!
そう・・そうだ!
キャサリンがオカマだなんてまだ分からないじゃないか!!
たまたま外国人の飲み屋に、
グリーンベレーなオカマが1人いても不思議じゃなよね!?
そうに決まっている!!
ボク「あの・・・ルミちゃん・・・」
大佐「ナンネ?」
ボク「キャサリンちゃんも・・・その・・オカマなの?」
すると信じられない答が!!
大佐「キャサリン、オカマチャウヨ。」
・・奇跡・・・まさに奇跡!!
A君、君は正しかった!
疑ったりなんかしてゴメンよ。
これからもキャサリンと仲良く達者でな(*´∀`)ノ
大佐「キャサリン、コウジズミ(工事済み)ネ。」
ニューハーフかよ!(T▽T)
つづく
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