拳道in中洲(5)
K君の事実上、見放し発言とも取れる言葉にノックアウト寸前の僕ら。
K君が酒に酔っているという事をすっかり忘れていました。
彼は確かに暴れん坊の称号を欲しいままにする最強の男でしたが、一度酒に酔うと理性のタガが外れ暴走してしまう諸刃の剣的な人間なのです。
当然、現在の彼は泥酔モードに移行しており、脳内を支配するのはチンピラたちに対する怒りのみ。
それ以外は皆無でしょう。
つまり、この状況は事前に予想し得る事態だったというわけです。
目玉は暴れるK君を見たあと、僕らに聞いてきました。
目玉「お前ら、アレの連れとちゃうんか?」
連れなのかって・・・一緒に車に乗っていたんだから連れに決まってるでしょうに・・・。
A君は怯えてしまって黙ったままだったので、ボクが答えました。
ボク「連れってゆうか、友達です。」
目玉「友達ゆーたっちゃ、『知るか!』とか言いよるやんか。」
ボク「・・・・。」
K君の『知るか!』は、僕ら二人をかばい、この切迫した状況を自分ひとりで背負おうなどという機転ではありません。
長い付き合いの僕らには分かります。
本気で『知るか!』なのです_| ̄|○
根はイイヤツなのですが・・・(´Д`lll)
そんな僕らの表情に、目玉は大きく息を吐き、ゆっくりと立ち上がると若と呼ばれるクマの元へ歩いて行きます。
遠くだったので何を話しているかはわかりませんでしたが、目玉の話に数回うなずくと、クマはノソノソとK君の方に向かって歩き出しました。
その様子を見ていたトサカが、小声で僕らに言いました。
トサカ「ええかコラ。ガキが極道ナメとったらどうなるかよう見とれよ。」
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
いったいこれから何が起きるのでしょうか!?
ただならぬ雰囲気に、辺りの空気が凍りついてゆくのがわかります。
クマは歩みを止める事なく、まっすぐK君の元へ接近して行きます。
風に吹かれてクマのウエービーな茶髪がゆらゆらとなびいています。
無表情の顔には、獲物を狙うオオカミのようなギラギラした目が光っています。
あきらかに殺気を帯びたクマの足音が、こちらにも聞こえてきそうなのです。
チンピラたちはK君の両腕をはがい絞めにして、ボスとの対面に備えています。
クマはゆっくりとK君の前に対峙すると、ドスの効いた声で言いました。
クマ「ワレ、このガキ。ええかげんにせ・・・」
まだクマが話を終える前に、その驚愕のシーンは突然眼前に舞い降りました。
K君「とうっ!!!」
なんとK君、
クマのミゾオチにライダーキックをクリティカルヒットさせやがったのです!!!
エェェェェ━━(゚Д゚;)━━━!?
ウソみたいにキレイに決まったライダーキックの威力はハンパじゃなっかたようで、クマはキックされた後、フラフラとのけぞりながら倒れ込み、
その場で吐いてました。
皆、一様に驚きの表情でK君を見ています。
K君はそんな雰囲気などどこ吹く風と言った状態で、相変わらず暴れっぱなしです。
K君→ ガォォォォォ!!ヽ(*`Д´)ノ
こんなにも死期が早まったと感じたのは、今も昔もこの時だけです(大泣)
直後、なぜか往復ビンタを受ける僕とA君(*゚Д`;)
ビンタを誘発したのがK君のライダーキックだったのは言うまでもありません。
_| ̄|○
予期しなかった出来事に、チンピラたちはあきらかに混乱している様子が見て取れました。
クマはよほど怒りが込み上げたのか、嗚咽のような叫び声を空へ向かって放ち、その場にいた全員に聞こえる大声で言いました。
クマ「場所移すぞ!!!!」
チンピラ各員は、クマの掛け声で一斉に背筋を伸ばし、数人の人間がどこかへすごい勢いで走り去って行きました。
K君の勢いも治まるどころか、ボルテージを上げています。
K君「おう!!どこでも行ったろうやんか!!案内せいや!!」
行きたくないよ!(TдT)
かたわらでうなだれるA君はヘラヘラと薄笑いを浮かべています。
故障したようです。
場所を移動って・・・まさか!?
まさか、事務所ってやつですか!?( ;゚д゚)
ヤクザともめると、よく事務所に連れて行かれ監禁なんかの話を聞いたような聞いてないような!?
裸に正座で縄で縛りあげられ、軟禁状態でボコボコにされるんじゃ!?
いやぁぁぁぁぁ((((TдT)))!!!
程なくして、さらに事態は現実味を帯びてきます。
K君の車の前後から、猛スピードで車がやって来るのです。
ベンツや(´Д`lll)
前後2台ずつの黒塗りのベンツが僕らの元へ駆けつけたのです!!!
K君とA君は無理矢理4台の内の1台に頭から強引に押し込まれていました。
ボクはK君の車で前後に黒ベンツに挟まれて後に続けと命令を受けました・・・。
目玉「逃げるなよ。」
どうなってしまうのか!!!!?
つづく
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K君が酒に酔っているという事をすっかり忘れていました。
彼は確かに暴れん坊の称号を欲しいままにする最強の男でしたが、一度酒に酔うと理性のタガが外れ暴走してしまう諸刃の剣的な人間なのです。
当然、現在の彼は泥酔モードに移行しており、脳内を支配するのはチンピラたちに対する怒りのみ。
それ以外は皆無でしょう。
つまり、この状況は事前に予想し得る事態だったというわけです。
目玉は暴れるK君を見たあと、僕らに聞いてきました。
目玉「お前ら、アレの連れとちゃうんか?」
連れなのかって・・・一緒に車に乗っていたんだから連れに決まってるでしょうに・・・。
A君は怯えてしまって黙ったままだったので、ボクが答えました。
ボク「連れってゆうか、友達です。」
目玉「友達ゆーたっちゃ、『知るか!』とか言いよるやんか。」
ボク「・・・・。」
K君の『知るか!』は、僕ら二人をかばい、この切迫した状況を自分ひとりで背負おうなどという機転ではありません。
長い付き合いの僕らには分かります。
本気で『知るか!』なのです_| ̄|○
根はイイヤツなのですが・・・(´Д`lll)
そんな僕らの表情に、目玉は大きく息を吐き、ゆっくりと立ち上がると若と呼ばれるクマの元へ歩いて行きます。
遠くだったので何を話しているかはわかりませんでしたが、目玉の話に数回うなずくと、クマはノソノソとK君の方に向かって歩き出しました。
その様子を見ていたトサカが、小声で僕らに言いました。
トサカ「ええかコラ。ガキが極道ナメとったらどうなるかよう見とれよ。」
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
いったいこれから何が起きるのでしょうか!?
ただならぬ雰囲気に、辺りの空気が凍りついてゆくのがわかります。
クマは歩みを止める事なく、まっすぐK君の元へ接近して行きます。
風に吹かれてクマのウエービーな茶髪がゆらゆらとなびいています。
無表情の顔には、獲物を狙うオオカミのようなギラギラした目が光っています。
あきらかに殺気を帯びたクマの足音が、こちらにも聞こえてきそうなのです。
チンピラたちはK君の両腕をはがい絞めにして、ボスとの対面に備えています。
クマはゆっくりとK君の前に対峙すると、ドスの効いた声で言いました。
クマ「ワレ、このガキ。ええかげんにせ・・・」
まだクマが話を終える前に、その驚愕のシーンは突然眼前に舞い降りました。
K君「とうっ!!!」
なんとK君、
クマのミゾオチにライダーキックをクリティカルヒットさせやがったのです!!!
エェェェェ━━(゚Д゚;)━━━!?
ウソみたいにキレイに決まったライダーキックの威力はハンパじゃなっかたようで、クマはキックされた後、フラフラとのけぞりながら倒れ込み、
その場で吐いてました。
皆、一様に驚きの表情でK君を見ています。
K君はそんな雰囲気などどこ吹く風と言った状態で、相変わらず暴れっぱなしです。
K君→ ガォォォォォ!!ヽ(*`Д´)ノ
こんなにも死期が早まったと感じたのは、今も昔もこの時だけです(大泣)
直後、なぜか往復ビンタを受ける僕とA君(*゚Д`;)
ビンタを誘発したのがK君のライダーキックだったのは言うまでもありません。
_| ̄|○
予期しなかった出来事に、チンピラたちはあきらかに混乱している様子が見て取れました。
クマはよほど怒りが込み上げたのか、嗚咽のような叫び声を空へ向かって放ち、その場にいた全員に聞こえる大声で言いました。
クマ「場所移すぞ!!!!」
チンピラ各員は、クマの掛け声で一斉に背筋を伸ばし、数人の人間がどこかへすごい勢いで走り去って行きました。
K君の勢いも治まるどころか、ボルテージを上げています。
K君「おう!!どこでも行ったろうやんか!!案内せいや!!」
行きたくないよ!(TдT)
かたわらでうなだれるA君はヘラヘラと薄笑いを浮かべています。
故障したようです。
場所を移動って・・・まさか!?
まさか、事務所ってやつですか!?( ;゚д゚)
ヤクザともめると、よく事務所に連れて行かれ監禁なんかの話を聞いたような聞いてないような!?
裸に正座で縄で縛りあげられ、軟禁状態でボコボコにされるんじゃ!?
いやぁぁぁぁぁ((((TдT)))!!!
程なくして、さらに事態は現実味を帯びてきます。
K君の車の前後から、猛スピードで車がやって来るのです。
ベンツや(´Д`lll)
前後2台ずつの黒塗りのベンツが僕らの元へ駆けつけたのです!!!
K君とA君は無理矢理4台の内の1台に頭から強引に押し込まれていました。
ボクはK君の車で前後に黒ベンツに挟まれて後に続けと命令を受けました・・・。
目玉「逃げるなよ。」
どうなってしまうのか!!!!?
つづく
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