炎の修学旅行③ | 炎の人生劇場

炎の修学旅行③

えー、前回、卑猥な内容を扱ったせいか、女性の読者さんらに軽蔑された感が否めませんが、そんなこんなで、あっという間に修学旅行当日。


福岡空港に一堂に会した僕ら2学年生であります。

と言っても、人数が800人近くもいるため、国内線ロビーの人ごみを避け、

国際線の広いロビーに各クラスニ列縦隊で整列させられております。

一般客がチラチラと見つめる中、気合いの点呼で各クラス存在をアピールです


恥ずかしい自己主張の儀式を終え、いよいよ搭乗手続きという時になって、学年主任の柔道教師から注意事項が言い渡されます。

はっきりとは覚えていませんが、節度を持った行動を、とか、

お前らはバカだ、とか何とか言ってたように記憶しています。
(T∀T )

そしてヤツは最後にこう叫びました。


柔道「現地では日差しが強いから、コレをかぶるように!」


ヤツの叫びとともに各クラスに配られる謎の白い物体。







チューリップ

           例のコレ

そうです。

よく甲子園の応援席なんかで目にするチューリップ帽子ってやつです。

沖縄の地では常にコレをかぶり、大地を練り歩けというのです。


800人のノッポさん誕生の瞬間。(´ロ`;)


童顔な人や、あっさり顔の人なんかは意外にこの帽子が似合うのですが、僕をはじめ厳つい顔をした連中なんかは、

脳内お花畑状態の様相を呈しております。


そして、いよいよ飛行機に搭乗開始。

まるで囚人護送のように引率教師ら数名に脇をガッチリ固められ、緊張の面持ちで乗り込む子供たち。


そこにはもはや、

旅行を超越した何かがあったように思います。


すべからくスムーズに搭乗は完了し、離陸前の間に柔道教師から再び注意が。


柔道「いいかぁ、貴様ら。機内で恥をさらすなよ!」


などと、生徒と教師の素敵な信頼関係を表すありがたい言葉を頂き、全員さらに緊張が増した様子。


しかし、僕は違う意味で緊張していました。



だって、

飛行機初体験だったからです。(*゚Д゚;)


正確には2回目だったのですが、前回乗ったのはまだ小学生に上がる前。

飛行機に乗った記憶なんかありゃしません。


遥かなる大空への憧れと、墜落への恐怖が同居した不思議な感覚。

緊張というより、興奮していたのかも知れません。


しっかりとシートベルトをセットし、座席シートのひじ掛けを掴む両手に力が入ります。


次第に甲高い唸りをあげるジェットエンジンと、地響きにも似た機内の揺れ。

息を飲む瞬間。

離陸を伝えるパイロットのアナウンスが機内に響き、小窓から広がる景色は広い滑走路へと移り変わってゆきます。

整備は完璧なのか?

上空の天候は荒れたりしないだろうか?


不安と興奮で高鳴る鼓動を必至に抑えます。


やがて、エンジンは先ほどとは比べ物にならないくらいの爆音を轟かせ、とてつもない勢いで滑走を始めました。

未曾有の圧力。

全身の血液が背中へと移動するのが分かります。


そして、僕はやってしまいました・・・。














僕「うぉぉぉ!スゲーや!がスゲー!

  Gキタ━(゚Д゚)━( ゚Д)━(  ゚)━(  )━!!!!!


あれほど事前に騒ぐなと注意されていたにもかかわらず、あまりの興奮と感動で思わず奇声を発した僕。

気付いた時には、クラスのみんなの目が驚きから哀れみに変わってゆくのが確認出来ました。


~あぁ・・・スウェッツのバカが・・・。
~オレは知らん!知らん知らん!


そんな声にならない声が機内を駆け巡り、飛行機が安定飛行に移行するのと時を同じくして、惨劇は現実となったのです。







柔道教師「・・・さっき、重力がどうのこうの叫んだのは誰じゃぁぁ    ぁ!!!!」





僕DEATH(T▽T)



最前列に引っ張り出され、その後の悲惨な有り様は、語るに忍ばれます。


延々とを叫んだ理由を問われ続け、

高度5000メートル上空での往復ビンタを食らう僕('A`)


こうして、処刑第一号の称号を授与され、僕の思い出の修学旅行はスタートしたのでした・・・。

(´・ω・`)




つづく






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