炎の人生劇場 -3ページ目

拳道in中洲(12)

大挙してかけ付けた警官隊の皆様は程なくして撤退。

逮捕は免れましたが・・・

喜んでいいのか?


依然として僕らの置かれた状況は好転するどころか、再びピンチに逆戻り。
クマ率いる荒くれ者達から脱する手段を失った今、この危機的状況を回避する方法は皆無なのか。


困惑の表情を隠せない僕とは対照的に、あきらかにおかしな表情の人間がいます。



クマ「・・・・・(*´д`*)」




何だコレ?


警察が帰った直後から、クマのテンションに異常が見られます。

騒ぎ当初に見られた怒りの表情は消え去り、カミソリみたいに鋭かった眼光は、いつのまにかうつろな乙女の様に甘い視線へと変わっていたのです。

その糖度200%の熱視線の先に映るものは・・・



「ガオォォォォ(*`Д´)」



K君です。(´Д`lll)


最初気付いた時は、にらんでいるのかと思いましたが、良く見てみると恍惚の表情だと確認出来ました。

ボクら、特にさんざん暴れまくったK君に対して怒るならいざ知らず、まさかホホを染める事になろうとは・・・。

クマに一体何が起こったのでしょう??


僕が怪訝な表情を浮かべていると、クマに動きがありました。

のそのそとゴツイ体を揺らしながら。K君のそばへと近づいてゆくではありませんか!


一瞬の静寂が辺りを包み込みます。

クマの一挙手一投足に皆が固唾を呑んで見守っていました。


クマはテンパッた顔でK君の前に立つと、思い空気を払拭する勢いで叫びました。




クマ「ちょっといいかな?」





誰コレ?


さっきまで「弾くぞ!」とか脅してた凶暴性はなりを潜め、

あきらかに恥じらいでます。


不気味なプーさん誕生の瞬間か。



当然、トランス状態の今のK君に何を言っても通用しません。

クマはそれを知ってか知らずか、信じられない低姿勢でK君をなだめ始めました。




K君「がぉぉぉぉぉ!!ヽ(`Д´)ノ」

クマ「まぁまぁ、ちょっと落ち着いてよ(;´∀`)」

K君「何だコラァァァ!殺すぞ!!」



クマ「そんな事したら死ぬじゃないか。


なんかクマのヤツ、しゃべりがおかしくなっとります。(´Д`lll)


二人の様子に、クマの部下たちも目を丸くして見ていましたが、自分らのボスに失礼な口を叩くK君にいきり立って切れてます。



部下「オヤッさんに殺すっちゃ、なんかキサマァァァ!!」


クマ「いいから!!(オカマみたいな声)


クマはそう一喝すると、再びK君に向き直り、何やら熱弁を奮いだしたのです。


クマの長ったらしい話を要約するとこうです。

○まだ若いのに大した根性の持ち主っぷりに対する賛美。
○大人数相手にも決して引けを取らない華麗なケンカ技術。
○警官に対してもビビらず、逆に向かって行った男気。
友人(僕・A君)はへタレ。


などなど、出るわ出るわのK君褒め殺しモード全開といった内容でした。


つまり、クマはK君の事を大そう気に入ったというわけです。

にわかには信じられない展開でしたが、今まさに現実として目の前で起こっている出来事でした。



こうなってくると、怒り心頭で我を失っていたK君も、次第に温和な表情に変わってきました。


なんせ彼の最大の売りは、単細胞ですから。('A`)



いくら憎き相手と言えど、ボスの意向に逆らう事などありえません。
部下たちもあちらこちらで苦笑いを浮かべています。


なんでしょう・・・

この生暖かい空気は。


すると、K君に『ジャンピング膝蹴り』を食らいさっきまで伸びていた目玉が、いつのまにか僕の傍らに立っていました。


僕 「ひゃぁっ!!(*゚Д`;)」


変な方向に曲がった鼻の目玉に思わず驚いてしまいました。



目玉「にーさんら、えらい根性やったのぉ」

僕 「いや!僕は別に!!」

目玉「まぁ・・納得できん部分もあるが、親父は一度あぁなったら引っ込まんでの。勘弁したってくれ。ははは」

僕 「は・・はい・・・。」


開戦当初の殺気満載の勢いは、目玉の体からもキレイに抜け去ってしまったようです。

目は笑ってませんでしたが。


目玉はそう言うと、ゆっくりと右手を僕に差し出して言いました。


目玉「まぁ・・仲直りっちゅうこっちゃ。」


うーむ・・・。
なんと潔い心意気!
これぞ男の真髄か!?

握手で仲直りなど何年ぶりでしょう?

少し照れながらも、僕は目玉と静かに手を交わしたのです。



僕「痛っ!?あだだだだだだ!!(゚Д゚;)」


目玉、握手強すぎ!!(*゚Д`;)

やっぱり怒ってらっしゃるみたいです(泣)




こうして今回の一連の騒動は、思わぬ形で幕を降ろし・・・


てません。('A`)


最後にどでかいオチを皆様に!!(マジで実話)




クマに気に入られたK君と僕らは、クマの提案により全員で朝食をともにする事に。

当然、車列は僕らの前後にベンツ数台が。

しかし今回はSPに守られている気分です。


車内では、フィリピンオカマバーから始まった今夜の出来事の凄さに、3人とも一様に興奮していました。


K君もすっかりトランス状態から抜け、普段の気のいいK君に戻ってます。


A君「いやぁ、今夜は歴史に残る夜やったね!」

K君「警察来た時はビビッたなぁ。」

ボク「ウソつけ!!(*゚Д`;)」


楽しく盛り上がっていると、突然ボクは重要な事を思い出したのです。

日付が変わった今日、僕はこれから仕事があったのをすっかり忘れていました。

他の二人は休みだったので、いつのまにか釣られて休み気分だったのです。



ボク「ヤバイ!!今、何時!?」

K君「7時ちょっと前ぜ?どした?」

ボク「オレ、今日仕事やった!!( ;゚д゚)」

A君「あ!そっか!!はよ帰らんと!!」



K君は家まで送ってやると言ってくれましたが、せっかく和やかになって朝食に誘ってくれた方々との関係に亀裂が生じると、再び面倒が起きかねません。

僕はなんとか電車で間に合うと二人に言い残し、ちょうど赤信号で止まった頃合を見計らってK君の車を降りました。

二人とも、なんだか不安そうな表情で見送ってくれています。

僕は『ダイジョウブ!』と口パクをしながら手を振りました。


すぐさま駅に駆け出そうとすると、車列の最後尾のベンツの窓がゆっくり開いたかと思うと、目玉が身を乗り出して僕を手招きしています。

駆け寄ると目玉は言いました。



目玉「メシ食いに行かんとか?」

ボク「いや!これからボクちょっと仕事で・・・汗」



目玉はフーンと一息付くと、黙って自分の財布を出し、五千円札を抜き取るとボクに渡そうとするのです。



目玉「これで足るか?」

ボク「いや!そんな!もう大丈夫ですから!!」

目玉「遠慮せんでええから。これでタクシー拾いなさい。」

ボク「で・・・でも・・・。」



目玉は煮え切らないボクのシャツの胸ポケットに、半ば強引にお金を押し込みました。



目玉「・・・じゃぁな。」



ゆっくりと閉まってゆくスモークガラス。


ヤダ・・ちょっとカコイイ(*゚Д`;)



ありがとう!目玉のおじさん!!

電車で帰って、お釣りをゲットするよ!!(セコイ)



と、その時でした!!!





ガッシャーンッッ!!


早朝の静寂を打ち消す、とてつもない音に、ボクは一瞬ひるんでしまいました。


恐る恐る振り返ってみると・・・・



K君の車が見事にベンツへオカマ掘ってました。


うそぉぉぉぉぉぉん!!?(T▽T)


ボクは思わず、その場から走って逃げてしまったのです (ノ´∀`*)







~後日~



K君たちが最後にやらかした、 とんでもないサプライズは、なんと奇跡的にクマの機嫌をさらに良くしたとの事でした。

さすがに追突直後、二人で道端で土下座したらしいですが、クマはあきれた表情で、


『お前は大したヤツや。』


と感心(?)されたそうな。



その後、クマとは何度か飲みに連れて行ってもらったそうですが、スカウトされそうになったので、周りの友人たちの反対もあり、付き合いは無くなったそうです。



終わり(*゚ー゚)




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拳道in中洲(11)

絶対絶命のピンチに突如舞い降りた、

国家権力な天使。


普段は近寄り難い、出来れば関わりたくない方々ですが、この時ばかりは違いました。

その数、パトカー3台にカブ5台。

計11名の警官が大挙してやってきたのです!!


しかし一人だけ空気の読めない猛獣が・・・。



K君「警察がなんぼのもんじゃコラァ!!ヽ(`Д´)ノ」


せっかくの救いの神に何たる暴言

彼が恐れる物は、この世にはないんでしょうか!?


案の定、噛み付くK君の態度に警官達は不快感をあらわにしました。



警官「何やお前?酔っとるんか?」



トーンは低めですが、表情は明らかに切れてます。

するとK君、持っていた木刀をグルグル振り回しながら警官の方へ近付いてゆくではありませんか!!
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

警官達は、異様な雰囲気を察したのか、一斉に身構えました。

かなりマズイ状況です。



警官「何のマネか貴様?木刀でも引っ張れるんやぞ!」



引っ張る!?
ヤバイ!!(゚Д゚;)逮捕をちらつかせています!!

するとK君が口を開きました。



K君「剣道の練習たい!!」


エェェェェェ━━━(;´Д`)!?

そう来ましたか(大泣)

緊迫したこの状況で、悪びれる様子も無く言い切ってしまうあたり、大器の片鱗をうかがわせます。

早朝の街中でいかついヤクザ相手に剣道指南。

意外性がありすぎて笑いも起こりません。



警官「はぁ?お前、なめとるんか?」



警官達は辺りの異様な雰囲気を見逃しませんでした。



警官「こんなケガ人たくさんおって、えらい熱心やの?


かなり不快感を増しておられるご様子です。(T∀T )


このままではK君は捕まってしまうかも知れません。
ただでさえ早朝からの出動に気分を害していらっしゃるはずなのに!


すると、中年とおぼしき少し腹の出た警官が、カスリ傷程度のクマの部下をつかまえて聞きました。



警官「責任者誰や?」



誰なの?



警官「朝からバカ騒ぎしくさって。付近の住民から苦情出とるんや。」

カスリ傷「・・・えらいスンマセン。」



なんか素直じゃない!?(´Д`)


警官到着直後から、どうもヤクザたちの様子が変です。

ふてぶてしいK君とは対照的に、一様に勢いを失った猛者たち。

中には落ち着かないのか、キョロキョロと目線を移している者や、頭を掻いたり背伸びをしているのもいます。


これ、キョドッてるよね?


とにかく、警官達の登場で乱闘騒ぎは沈静化の方向に向かっているのは確実です。

一時の安堵に胸を撫で下ろし、A君の姿を探しました。

が、・・・


なぜか見当たりません。

どこだろうと周りを見渡すと、居ました。



ベンツの陰に隠れてます(;´Д`)

ちょうど警官たちからは死角になっている場所で小さくなってます。

しばらく見ていると、ボクの視線に気付いたのかA君はボクの方を向き、両手を合わせ懸命にウインクしてます。


意味がわからんのだが。


さしずめ、『オレが隠れているのは秘密よ!』とでも言いたげです。


混乱しているのでしょう。



警官「責任者おらんのか?全員引っ張るぞ?」



全員の中にボクらも含まれているのは当然です。


どうしましょう!?
このままでは道ずれに拘束され、

事情聴取→拘留→送検→公判→懲役  いやぁぁぁぁ(*゚Д`;)

まだ真っ白なボクの犯歴を汚すわけにはいかない!!


ってゆうか、何の容疑?


警官の『全員引っ張る』の言葉に頭を抱えていると、一人の人間が動きました。

クマです、クマが動きを見せたのです!



クマ「いやぁ~なんかわざわざこんな所までご苦労さんですぅ」




誰コレ?


えらい低姿勢じゃないか!?( ;゚д゚)
やれ!(殺れ?)とか弾くぞ!とか言ってた威勢はどこへやら・・。
手をスリスリ、文字通りゴマすりのように警官に近付くクマ。



警官「お前が責任者か?」

クマ「はい~、さようでございますぅ~」



なんかキモい(´Д`lll)


しばらくやり取りしていたクマと警官の会話を要約すると、

●クマたちはヤクザでは無く金融関係の集団(おそらく悪徳)
●早朝から騒いでいたボクらに教育的指導を施していただけ。
●ケンカでは無く、行き過ぎたじゃれあい。
クマは刑務所から出所した直後で、今問題を起こすとマズイ(仮出所?)

との事でした。

つまり、クマ達も警官には頭があがらないのです。



警官「騒ぎよったってのは、あんた達ね?」


突然、警官に質問されてボクは焦りました。



ボク「は、はい!( ;゚д゚)」

警官「これ達(クマ達)に暴力ば受けたね?」


もちろん『はい!』と返事したいのはやまやまなんですが、面倒に巻き込まれる(署に連行される)のはボクらもまっぴらです。
ここはクマ達に話を合わせないと・・・。



ボク「暴力じゃありません!転んだんです!


イカン!!ベタか!?



警官「転んだ?・・・えらい派手に転んだもんやなぁ。」

ボク「はい!それはもうハデハデです!(?)」

警官「・・・・。」


警官はしばらくボクの顔をじっと見つめていました。
あきらかに疑ってます。(当たり前か)



警官「君がそう証言するなら、私らも引いてもよかばってん、それでいいとか?」

ボク「・・・。」

警官「これ達に脅されとるんじゃないとか?」


なんかこの警官優しいかも(*´д`*)



ボク「・・・大丈夫です。脅されてはいません。ボクたちが騒いでたのが悪いんです。」


警官のおじさん、ゴメンなさい(ノД`)

その警官はため息を一つつくと、ポケットから何やら取り出して言いました。



警官「鼻血が出とるやないや。これで拭きなさい。」


警官が差し出したのは、キレイな一枚の白いハンカチだったのです。



警官「それ、もう君にやるわ。返さんでええから。はよ拭きい。」



むぉぉぉぉ!警官優し過ぎ!(*゚Д`;)

ボクはもらったハンカチで顔をぬぐいました。
血で真っ赤に染まるハンカチ。



警官「一応聞いとくけど、あの子も君の連れね?」

ボク「へ・・・?」


警官の指指す方を見上げると、クマの部下2人に後から羽交い絞めにされ暴れるK君の姿が・・・
(´Д`)



ボク「は・・・はぃ・・・。」

警官「えらい暴れとるが、薬とかやっとらんね?」

ボク「えぇ!?やってません!やってません!!( ;゚д゚)」

警官「・・・そやろな。酔ってるだけやろな、君を信じるわ。」



そう言うと、警官はクマの方に向かって歩み寄ると、少しきつい口調で言いました。



警官「お前らも、こげな若いもんに威張り散らさんと、まっとうに生きてみらんかい!看板背負っとるんやろが!」

凍りつくクマ一派!

カッコイイ!!(*゚Д`;)


警官たちは無線で何やら話した後、ぞろぞろと帰って行きました。

たぶん、あの警官は全てお見通しだったんだと思います。


もしかしたら、その後に起こった奇跡も.。.:*・゜゚・*・*:.。.




つづく




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拳道in中洲(10)




クマ「こいつら・・・弾くぞ!!



弾く・・・。

弾けるほどの若々しさ!?(違)


その瞬間、ボクの脳裏には不吉なアイテムが浮かびました。


チャカ(拳銃)や・・・。(゚Д゚;)


そうです。
鉄砲であります。(((( ;゚д゚)))アワワワワ

こうゆう方々が『弾く』物と言ったら、これしかありません。

サァーッと血の気が引くのが自分でも分かりました。

Vシネマじゃないんだから!(*゚Д`;)

まさか、まだこの年で命の危険にさらされるとは。


すると、クマはなぜか部下数人と言い争いはじめました。



組員「オヤッサン!ヤバイっすよ!また戻らなあかんごとなりますって!」

クマ「くっ・・・!」


なぜか二の足を踏むクマ。

『戻る』とは一体?


しばらく内輪揉めの状態が続いていたので、このまま内紛に発展するのを期待したのですが、突然のタイヤの暴れる激しい爆音によってそれは空しくかき消されてしまったのです。

爆音の先に振り向くと黒ベンツ2台が疾走してくるではありませんか!


ベンツ追加決定(T∀T )


勢いよく道路の真ん中に斜めに止まったベンツ2台から飛び出したのは、刀の様な物を振り上げこちらに雄叫びをあげながら向かって来る若衆第2波。




クマ「やれ!!(殺れ?)」




ケンカをやめてぇ~♪争いをやめてぇ~♪ヽ(T∀T )ノ


その瞬間、辺りの喧騒は時間の流れが止まろうとするかの様にスローモーションになりました。

嗚呼・・・死ぬ時の感覚って、こうゆう感じなんですね♪(泣)

マジでこれまでの人生が走馬灯の様に巡ったのです。


小学5年、好きだった隣の席の女の子に机を離された事~

中学2年、アンパンマンのぬいぐるみ(UFOキャッチャー)をさんざん貢いだにも関わらずふられたテニス部の女の子~

高校2年、今度こそ間違いなく行ける!と挑んだ告白に、「お母さんがダメって・・」とあり得ない形で玉砕した事~




みんなありがとう(T▽T)



嗚呼・・・刀が迫って来ます・・・。

さようなら・・・オレ人生・・・・。





ボク「へうっ!(*゚Д`;)」


突然ボクの腹部を襲った激痛。

しかし、不思議と切られた感はありませんでした。

よく見ると、彼らの武器は刀ではなく木刀だったのです。


考えて見れば、ボクらのような小僧相手に真剣で切り付けるなど、さすがに無いとは今では思ったりしますが・・・。



しかし、いくら木刀とは言え、衝撃の大きさは大したものです。

ボクはたまらず地面に倒れ込みました。

視線の先には、同じように地べたに転がるA君の姿が見えました。


K君は・・・




K君「おらぁぁぁ!!ヽ(`Д´)ノ」


木刀奪ってます。


倒れたボクらに追い討ちをかける事なく、第2波の連中はK君の元へ向かいましたが、敢え無く撃沈・・・。


武器を手にしたK君には、もはや形容する言葉が見つかりません。


スーパーサイヤ人を超越しているかも知れません。


クマ、絶対絶命。


ボクら、命危険。



と、その時でした!!




ウゥ~~ウゥ~~


この聞き慣れた音は・・・!!



パト.jpg

( ;゚д゚)!!!


そして!!




白バイ.jpg

            キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


警官達「コラァァァ!!お前ら、何騒いどんじゃ!!」




一瞬で凍りつく現場。
こんなにも警察の方を愛しく思った事はありません。


が、しかし・・・





K君「騒いで悪いとやコラァ!!(*`Д´)」




ボク「ぬぉ・・・(;´Д`)」

A君「(((( ;゚д゚)))アワワワワ」




どうなってしまうのか!?







つづく




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拳道in中洲(9)

並み居る強敵を次々と撃破するK君 ヽ(`Д´)ノ

つられて覚醒し、苦戦ながらも互角のA君 (*`Д´)


恐らく下っ端と思われる若衆からタコ殴りにされるボク。


あきらかにボク一人が足を引っ張っております。

というか、極道な方々相手にこの乱闘ぶりの方が理解出来ないんですが。

恐くないの!?((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル


しかし・・・K君の攻撃の凄まじさには正直舌を巻きます。

倒れた相手にも容赦ないのです。



相手「ちょ、待って!ゴメン!かんべんし・・・」


K君「うるぁぁぁぁ!!」



哀れ、
起き上がりに顔面を蹴られる極道(下っ端)

やられているのは自分じゃないのに、思わず目をそむけてしまいます。
(´Д`lll)


A君はというと・・・



A君あたっ!!おあたっ!!


北斗神拳発動してます。

そう言えば、懐かしくなって最近古本屋で『北斗の拳』全巻を大人買いしたと自慢してました。

そろそろ服が破れるのも時間の問題なんでしょうか?


二人が善戦しているというのに、ボクだけやられっぱなしでは面目ありません。
ここは一つ、反撃ののろしを上げなくては!!


さっきからボクに攻撃を繰り返している金髪頭が腕を振り上げた際に見せた一瞬の隙をボクは見逃しませんでした。



ボク「・・・・もう!!(*゚Д`;)

不意に繰り出されたボクの拳が金髪の額にスマッシュヒット!(偶然)
( ゚∀゚)彡
 ⊂彡

突然の反撃に驚いた金髪は、一瞬目をパチクリさせましたが、すぐに怒りを取り戻し鉄の様な右フックを振り下ろします。



金髪「おらぁぁぁぁ!!」

ボク「うわぁぁぁぁ!!」



パシッ!!


たまらず閉じてしまったまぶたを、恐る恐る開いてみると、そこには金髪の腕を後から掴むK君の姿が!!



K君「おらぁ!!!(*`Д´)」


金髪は次の瞬間、勢いよく宙に舞っておりました。

寸前のK君の助太刀!(゚∀゚)

いよ!救世主!!




K君「おらぁ!!!(*`Д´)」



ボクも宙を舞ったんですが。


K君、すでに敵・味方の判別さえ出来なくなっております。

自分以外すべて敵モードに滞在中の恐れが・・・_| ̄|○


K君の誤爆にうなだれていると、眼前にクマの姿が見えました。
そう言えば、ベンツから降ろされた時からクマの姿がどこにもなかったのです。

部下にボクらの処理を任せたが、ヘタ打ってるので自ら出張ってきたのか?

するとクマは戦地の片隅で携帯電話を取り出し、しきりに何かを叫んでいます。
自分の携帯はみずから破壊してしまったので、部下の物を借りてどこかへ掛けていると思われます。


傍らには、さっきK君の強烈なアッパーを受けた金髪頭が白目をむいて伸びてます。

気絶している人間を見たのは初めてでした。
金髪がこれだけのダメージを受けているという事は、ボクもただごとじゃないはずなんですが、不思議と痛みはさほどありませんでした。

もしかしたら無意識のうちに手加減してくれたのかも知れません。
これがK君なりの『友情』の表れなのか?

ボクは若干の照れくささを隠し、顔を軽く拭いました。


・・・・・。

手の平が血だらけなんだが。


信じられないくらいの鮮血に染まった手の平を目の前に、貧血で倒れそうなくらいに驚きました。

どうやら出血元は鼻のよう。

ニ穴から出血の疑いあり('A`)


血が止まらなくて焦っていると、突然クマが大声で叫んだのです。



クマ「こいつら弾くぞ!!」



どうゆう意味!?

(((( ;゚д゚)))アワワワワ




つづく






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拳道in中洲(8)

目玉に臨戦態勢を敷かれ怯えるA君。

その表情は悲しみというよりあきらめといった様相であります。

脅しの効かないK君に対して、見せしめの処刑にさらされようとしているA君を救う事は出来ないのでしょうか!?



ボク「・・・・・。」



まったく身動き出来ません!(´Д`lll)

人間は本当の恐怖に遭遇するとこうなるのかと情けない思いです。

リミッターの切れたトランス状態のK君に期待出来ない今、A君を救えるのはボクしか残っていないはずなのですが・・・。


と、その時でした。




A君「おいK!お前、もう
   『星野ひかる』貸さんぜ!!



その瞬間、震える涙声のA君の叫びが、K君の潜在意識を覚醒させたのです。

そう、それは必然であったのかも知れません。

当時の僕らにとって『星野ひかる』の名は、ある種の友情の証だったのです。


 

ひかる.jpg


※『星野ひかる』スペック

90年代初頭、そのあまりの美少女さゆえに世の男性のハートをつかんで離さなかった伝説のAV女優。人気絶頂期にも関わらず、わずか数本の出演で親バレ引退という儚い散り方が伝説に拍車をかけた。




K君は、あきらかに動揺していました。




K君「ちょっ!?、約束したやんか!( ;゚д゚)


さっきまでの鬼のような形相がウソみたいにうろたえるK君。


当時、アダルトビデオを借りる度胸も購入する財力も持ち合わせていなかった僕らにとって、A君の『AVプレミアムコレクション』の収集癖(入手経路不明)は、まさに神の成せる技だったと言えます。

そのA君にレンタルを拒まれる事は、その後のAVライフの終焉という最も避けたい事態であり、憧れの『星野ひかる』作品ならなおさらなのです。




A君「助けてくれるなら貸してやる!!(TдT)」



A君は必死でした。
必死だったからこそ、K君の潜在意識に直接働きかける叫びを発したんだと思います。


そんな一連の二人のやり取りに、目玉は顔を真っ赤にして大声で言いました。




目玉「おどれら、何わけのわからん事言っとるとや!!状況わかっとんのか!!」




その瞬間、ボクは『神の領域の速さ』を目にしたのです。


.....Speed of god


数人の若衆に取り押さえられていたはずのK君は、思い切りえび反りになったかと思うと、右足のかかとを若衆の一人の後頭部に叩き付け、他の二人がひるんだ所へ固められていた両腕を振り解き、素早く立ち上がったかと思ったら、
飛び回し蹴りで二人いっぺんに撃破したのです!!

(*゚Д`;)スゲー

はっきり言ってそれはもう、ジャッキーチェンの映画など比べようもないほどの華麗な動きでした。

その場に居た人間全員があっけに取られていました。

倒れこむ3人の若衆に追い討ちの顔面キックを浴びせ、物も言わず凄まじいスピードで、A君を羽交い絞めにしている目玉に急行し、なんと、

ジャンピング膝蹴りを目玉の顔面にクリーンヒットさせたのです!!


とんでもなく飛びました。
足先じゃなく、ヒザですよ!?( ;゚д゚)


目玉の意識は吹っ飛びました。
白目をむいて地面に崩れ落ちる目玉。

絶対、鼻が折れてました(((( ;゚д゚)))アワワワワ


正義の味方はテレビの中だけじゃなかった!
現実にもいたんだ!!



ボクは興奮を抑えきれないでいました。


K君カッコ良すぎ!!(*゚Д`;)


目玉を撃破したK君はこちらに振り向き様に雄叫びを大空へ放ちました。




K君「ぬぉぉぉ!!ひかるぅぅぅ!!ヽ(`Д´)ノ



それは鬼神の目覚めでした。

完全に覚醒してしまったK君を止める術はありません。

彼の暴走は留まることを知らず、次々と構成員に襲いかかってゆくのです。



A君「うぉぉぉ!スウェッツ!!もう焼けクソじゃぁ!!」



A君も影響を受け覚醒したようです。


こうなったら、ボクも黙って見ているわけにはいきません。


正直ケンカなんて、
子供のころ友達とサザエさんの歌の歌詞で揉めた件以来の事であります。


ヤクザの群れに飛び込む子供たち・・・。




つづく




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